志々尾 限の復活を願う署名運動

「LOST GAIN」

 『幼さ 優しさ 強さ 堅さ 甘さ 冷たさ 柔らかさ 弱さ 

 それらは全て失うと同時に得るものでもある、だとするのなら

 私たちは何を失い 何を得るのだろう』

 いつからだろう、あいつが甘い匂いをさせなくなったのは

 確かにあったつながりが感じられなくなったのは

 彼を失ってあいつは何を得たのだろう

 彼の満足して笑えた日は彼の命日になった

 彼の笑った日はいい匂いはするけど甘い匂いはしなくなった

 彼の得たものが彼が失ったものと同じほどのものだといえるのだろうか

 それなら、あいつは何を得て彼を失ったのだろうか

 顔を合わせても私に焦点は合うことはなく、別の何かを見つめている

 そんなあいつを見ている自分に気が付く

 私は何かを失い 何かを得たのだろうか

 了




流河 楽死さんよりいただきました。限が居なくなってから良守がお菓子作りを辞めた頃。
時音視点の良守と限の関係を考えたもの。との事です。
限を失った悲しみは良守だけじゃなく、時音にもしっかりと深い傷を作っているのですね。
絆を感じられなくなる程、遠く、強くなってしまった良守を見つめる時音…。
ぽっかりと胸に穴が空いたまま…それでも何かを得られたのかも知れないけれど…。
その代償が限だなんて…あんまりですよね。
そんな事を想いながら、思わず涙が出ました。
流河さん、素敵SS有難うございました!

帰る!!

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